2021年10月29日

鉄流懇会長 需要回復基調変わらず コストプッシュ対応課題

鉄鋼流通問題懇談会(会長=●本直政・JFEスチール専務執行役員)は27日、定例会合を開催した。会合後、●本会長は会見し、鋼材市場について「前回7月の会合時と比べ、新型コロナウイルス禍から回復する基調に変化はない。自動車部品の調達難による減産や建築が当初の想定ほど力強さがないといった要素もあるが、全般的に本年度上期から下期へ向けて鋼材の内需が伸びるという見通しは変わっていない」と述べ、コロナ禍で落ち込んだ鋼材需要が回復軌道にあることを強調した。ただ世界的にエネルギー需給がバランスを欠き、石炭価格が高騰、材料、部品、資材、電力と物価上昇の様相を呈し「気を抜けない」とも述べ、コストプッシュへの対応を課題に挙げた。

(●は橋の異体字)