2022年4月22日

9564万トン、全国粗鋼生産5年ぶり増 21年度、前半に高炉フル操業

2021年度の全国粗鋼生産量は9563万7000トンと前年比15・5%増え、5年ぶりに増加した。年度前半は新型コロナウイルス禍で落ち込んだ需要の回復が進み、高炉メーカーがほぼフル操業で対応。後半は半導体不足による自動車減産が影響し、高炉生産にブレーキがかかった。自動車の生産挽回が遅れ、ロシア・ウクライナ情勢や為替の円安、なお続くコロナ禍など需要に不安材料がみられ、22年度の前半は粗鋼生産の調整が続き、後半に需要の回復をうかがう展開となりそうだ。