2023年11月10日

高炉3社、実力利益高水準 今期見通し マージン改善寄与

高炉メーカー3社の2024年3月期連結業績予想が9日に出そろい、棚卸資産評価差等除く実力の利益はいずれも高い水準を保つ見通しだ。日本製鉄の実力の事業利益予想は過去最高の8400億円(前期7340億円)と前回8月時点の予想通り。JFEホールディングスは同2900億円(1628億円)、神戸製鋼所は実力の経常利益1415億円(828億円)と両社とも前回から下方修正したが前期を上回る予想を示した。国内外の鉄鋼市場が振るわず粗鋼生産が低位にとどまる中、鋼材価格是正によるマージン改善やコスト削減の進展で収益力が上がり続けている。下期は低調な輸出市場や原料高など経営環境は厳しさを増すが構造改革をさらに進め、市場回復時に利益の上積みを図る構えだ。





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