特殊鋼鋼材需要 本格回復に遅れ 早くて来年度上期か 中国減速で海外ＫＤ向け鈍化

特殊鋼鋼材の需要の回復ペースが鈍化する可能性が高まっている。主力分野の自動車は国内生産が復調しているものの、中国の景気減速に伴い、海外生産向けノックダウン（KD）などの回復はスローペース。建設機械や産業機械も需要の減速感が顕在化しており、「先行きの市場は不透明感が強く、特殊鋼鋼材需要の本格回復は早くて2024年度上期以降になるだろう」（特殊鋼メーカー）との厳しい見方が浮上している。