2017年10月27日

特殊鋼棒線 需給、一段とタイト化

 国内の高炉・特殊鋼メーカーが生産する特殊鋼棒線の需給が、足元で一段とタイト化している。最大の向け先である自動車関連の需要は、KD(ノックダウン)分の生産を含めると「リーマン・ショック前を超える極めて高い水準に達している」(特殊鋼メーカー)。一方、メーカー側はリーマン後の需要低迷時に生産設備集約などの合理化を行った影響で生産の上方弾力性が低下しており、増産対応が困難となっている。こうした事態を受け、一部特殊鋼メーカーは受注抑制など異例の対応を行う。

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