2021年1月21日

「経営戦略を聞く 池内精工 山岡景一郎社長」車以外の新規開拓注力 販売量の引き上げ目指す

新型コロナウイルス感染拡大により、昨年、磨棒鋼、冷間圧造用(CH)鋼線メーカーは需要が急減し、厳しい事業状況が続いた。下期に入り、回復傾向が強まったが、コロナ禍が続く中、先行きが不透明な状況となっている。関東磨棒鋼工業組合理事長の山岡景一郎・池内精工社長に昨年の回顧と今後の方針について聞いた。

 ――池内精工の業績は。

 「新型コロナの影響が直撃し、上期は苦しい業績を余儀なくされたが、下期は前年比横ばいの見通しだ。4―6月の販売減は米国のロックダウンやサプライチェーンの分断によりグローバルでカーメーカーの生産がストップしたことが主要因。さまざまな産業の中で自動車は大きく販売が落ち込んだ。このため、5月を底に厳しい需要状況が続いた」