2021年4月20日

「特殊金属エクセルの今期方針を聞く」 谷口毅社長兼CEO 水谷徳次郎取締役兼COO 上期フル生産 素材調達に注力 次世代事業育成、24年めど収穫

特殊鋼やステンレスの冷間圧延加工などを手掛ける、特殊金属エクセル(本社=東京都豊島区)は、新型コロナウイルス感染症影響を受ける厳しい市場環境下、緊急収益改善策を実行するなど、前期(2020年12月期)は経常黒字を確保した。オンライン取材を通じて谷口毅社長兼CEO、水谷徳次郎取締役兼COOに今期の方針を聞いた。



――足元の環境から。

谷口社長兼CEO「世界的に新型コロナ感染症影響を受けているものの、当社は単月の受注金額が20年5月以降で徐々に回復し、埼玉事業所(埼玉県ときがわ町)はフル稼働となっている。自動車生産台数の回復が大きな基軸になり、また巣ごもり需要に伴い、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末、携帯ゲーム機の需要は高水準をキープ。特にモバイル端末は各種電子部品の需要増に加え、液晶ディスプレーから有機ELへの移行も追い風になっており、高いデマンドが続く」