2022年1月7日

新春インタビュー/鉄骨業界の課題と展望/鉄骨建設業協会 田中進会長 駒井ハルテック会長/需要改善も採算苦戦/繁忙期へ準備の年、新技術導入注力

――2021年を振り返って。

「18年後半から東京五輪関連施設の建設完了後、景気後退もあって端境期が続き、20、21年と新型コロナウイルス禍が鉄骨の発注・需要量に影響した。ただ、多くの大型再開発案件が計画され、順次着工している。新たな計画案件も出てきており、順次着工すれば需要の改善につながってくる。鉄骨需要は21年度上期に226万トンと前年同期比7・5%増え、改善の兆しは見えている。10月は54万トンと前年同月の3倍で13年ぶりの50万トン台となり、需要がいよいよ動き出したと感じている。懸念は鉄骨単価と採算性。ゼネコンの手持ち工事は少なく、受注競争は厳しい。工場を操業するために厳しい価格での受注となり、採算は苦戦している。最大の課題は20年後半からの鋼材価格の急騰だ。ゼネコンの厳しい指し値と鋼材価格の急騰によるコスト増の二重苦を受けている」








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