2022年2月3日

需要家トップに聞く/コベルコ建機 尾上善則社長/遠隔操作などICT強化/生産能力不足、五日市以外も活用

コベルコ建機の尾上善則社長は「”こと”ビジネスの強化」を掲げ、2021年度からの現中期経営計画でICT(情報通信技術)を活用した遠隔操作やクレーン施工計画立案シミュレーションソフトの展開を進めるほか、環境技術として建機の電動化の開発を加速する。新型コロナウイルス拡大で機械の供給体制にも逆風が吹く中、各施策を通じた強固な事業基盤構築に当たる。尾上社長に新年の見通し、取り組みを聞いた。

 ――建機市場の動向と22年、22年度見通しについて。

 「21年は総じて良かった。中国は思ったより年後半の落ち込みが大きかったが、それ以外の地域は好調だった。22年、22年度は中国が21年より落ちるものの、その他の地域は21年並みとみている」