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2024.11.29
2023年2月22日
鉄鋼業界で働く/女性営業職編/インタビュー(上)/世の中の役に立つ仕事
鋼材から鉄鋼二・三次製品までを取り扱う建材総合商社の神商鉄鋼販売(大阪・東京本社、藤原紀仁社長)では、2019年に初めて女性営業職を採用した。現在は東西で1人ずつ在籍、ワイヤロープやガードレールなどの営業に奮闘している。初採用となった土木建材部東京グループの小林真由子さんと、2人目の採用である土木建材部大阪グループの松本ほのかさんに、入社の経緯、これまでの業務内容、仕事における苦労について聞いた。
――入社までは。
小林「大学の英文学科を卒業後、印刷業界やIT業界、消防設備を扱うメーカーなどで勤務していました。ずっと営業ですね。ITでは営業事務も経験しました」
松本「私は人間健康学部でスポーツと心理学について学んだのち、医療広告の営業をしていました。その後、アパレル業界で子供服の販売を少し行っていました」
――転職活動は。
小林「消防や公共事業とつながりがある点、安定した事業であることなどに魅力を感じ、入社試験を受けました。世の中の役に立つ仕事なので魅力を感じましたね」
松本「アパレルがシフト制だったこともあり、規則正しいカレンダー通りに働きたいと思い、転職サイトで求人を探しました。神商鉄鋼販売のページを開いたところ、『女性活躍中』と書かれていて、女性がいっぱい働いているのかなと思い応募しました。21年に入社しましたが、総合職の女性営業職は小林さんだけ。たくさんはいなかったです……(笑)」
――決め手を。
小林「入社試験の面接が独特だったんです。面接というより会社紹介を受けている感じですね。メーカーと商社についてなどをホワイトボードに書いて説明してくださって。教育熱心な会社だなと。業界未経験と分かった上でそのような姿勢だったので、受け入れようとしてくださる気持ちを感じました」
松本「神商鉄鋼販売の会社規模の大きさ、安定している点が決め手でした」
――小林さんは同社初の女性営業職です。
小林「土木建材向けの商社では、女性営業職がほとんどいないと入社前に聞いていて、多少の不安はありました。が、防災減災のインフラへの関心が強く、ここで働こうと決意しましたね。過去に働いていた企業でも、女性が少なかったり、私が初めてだったりということがあって、あまり意識することはなかったかなぁと……。そういうバックグラウンドもあってか、社内でも女性だからという理由で特別扱いされることはなく、むしろ良い意味で女性だと意識せず周りと同等に接してもらえました。私にとっては逆に良かったと感じています」
――入社後は。
小林「関東営業部東京グループ(現土木建材部東京グループ)に配属されました。初めは電話とファクスの文化に驚きましたね。『メールを入れたら電話しろ』『ファクスを送付したら電話しろ』と教わりまして。IT業界では、連絡は全部メールで効率重視という感じだったので文化の違いにびっくりしました。土木のお客さまとは、お話をして覚えていただいた上で注文をいただく習慣があるので、覚えてもらうために電話をするんだと教えてもらいました」
松本「営業部線材グループ(現土木建材部大阪グループ)に配属となりました。会社としては2人目の女性営業職ですが、大阪本社としては第1号の入社です。初めて働いた医療広告の営業は女性が多く、管理職も女性でした。女性営業という存在について自分の中では違和感がなかったので、入社してから、この業界では何でこんなに女性営業職の存在に皆さん注目されるのだろう? と思いましたね。不思議だなと。ゴルフなど、業務外でのお付き合いもあり、そういう点で女性はやりにくそうだと思われているのだなと感じました。ただ小林さんが入社された後だったので、周囲も扱い方などに慣れていらっしゃったのか多方面でお気遣いいただき、守っていただいているように感じました」
――現在の業務を。
小林「入社から一貫して、関東地方の土木施工業者向けに、日鉄神鋼建材のガードレールをはじめ、ガードパイプ、転落防止柵、高速道路の防音壁など道路関連分野の製品を担当しています。アーチ型・ポール型の車止めなども扱っていますね」
松本「神鋼鋼線工業のワイヤロープを中心に扱っています。主にエレベーターや重機のクレーンに使用されるものです。高速道路のコンクリート橋の補強材として使われるPC鋼線、プリンターなどに使われるバネ用鋼線なども担当。名古屋から九州まで広いエリアでお客さまを受け持っています。女性営業職が訪問しやすいお客さまを担当できるよう、上司や会社側がお客さまの所在地などから考えてくれているようです」(芦田 彩)
鉄鋼業界で活躍する女性をはじめとした多様な人材、未来を担う人材を、随時紹介していきます。
――入社までは。
小林「大学の英文学科を卒業後、印刷業界やIT業界、消防設備を扱うメーカーなどで勤務していました。ずっと営業ですね。ITでは営業事務も経験しました」
松本「私は人間健康学部でスポーツと心理学について学んだのち、医療広告の営業をしていました。その後、アパレル業界で子供服の販売を少し行っていました」
――転職活動は。
小林「消防や公共事業とつながりがある点、安定した事業であることなどに魅力を感じ、入社試験を受けました。世の中の役に立つ仕事なので魅力を感じましたね」
松本「アパレルがシフト制だったこともあり、規則正しいカレンダー通りに働きたいと思い、転職サイトで求人を探しました。神商鉄鋼販売のページを開いたところ、『女性活躍中』と書かれていて、女性がいっぱい働いているのかなと思い応募しました。21年に入社しましたが、総合職の女性営業職は小林さんだけ。たくさんはいなかったです……(笑)」
――決め手を。
小林「入社試験の面接が独特だったんです。面接というより会社紹介を受けている感じですね。メーカーと商社についてなどをホワイトボードに書いて説明してくださって。教育熱心な会社だなと。業界未経験と分かった上でそのような姿勢だったので、受け入れようとしてくださる気持ちを感じました」
松本「神商鉄鋼販売の会社規模の大きさ、安定している点が決め手でした」
――小林さんは同社初の女性営業職です。
小林「土木建材向けの商社では、女性営業職がほとんどいないと入社前に聞いていて、多少の不安はありました。が、防災減災のインフラへの関心が強く、ここで働こうと決意しましたね。過去に働いていた企業でも、女性が少なかったり、私が初めてだったりということがあって、あまり意識することはなかったかなぁと……。そういうバックグラウンドもあってか、社内でも女性だからという理由で特別扱いされることはなく、むしろ良い意味で女性だと意識せず周りと同等に接してもらえました。私にとっては逆に良かったと感じています」
――入社後は。
小林「関東営業部東京グループ(現土木建材部東京グループ)に配属されました。初めは電話とファクスの文化に驚きましたね。『メールを入れたら電話しろ』『ファクスを送付したら電話しろ』と教わりまして。IT業界では、連絡は全部メールで効率重視という感じだったので文化の違いにびっくりしました。土木のお客さまとは、お話をして覚えていただいた上で注文をいただく習慣があるので、覚えてもらうために電話をするんだと教えてもらいました」
松本「営業部線材グループ(現土木建材部大阪グループ)に配属となりました。会社としては2人目の女性営業職ですが、大阪本社としては第1号の入社です。初めて働いた医療広告の営業は女性が多く、管理職も女性でした。女性営業という存在について自分の中では違和感がなかったので、入社してから、この業界では何でこんなに女性営業職の存在に皆さん注目されるのだろう? と思いましたね。不思議だなと。ゴルフなど、業務外でのお付き合いもあり、そういう点で女性はやりにくそうだと思われているのだなと感じました。ただ小林さんが入社された後だったので、周囲も扱い方などに慣れていらっしゃったのか多方面でお気遣いいただき、守っていただいているように感じました」
――現在の業務を。
小林「入社から一貫して、関東地方の土木施工業者向けに、日鉄神鋼建材のガードレールをはじめ、ガードパイプ、転落防止柵、高速道路の防音壁など道路関連分野の製品を担当しています。アーチ型・ポール型の車止めなども扱っていますね」
松本「神鋼鋼線工業のワイヤロープを中心に扱っています。主にエレベーターや重機のクレーンに使用されるものです。高速道路のコンクリート橋の補強材として使われるPC鋼線、プリンターなどに使われるバネ用鋼線なども担当。名古屋から九州まで広いエリアでお客さまを受け持っています。女性営業職が訪問しやすいお客さまを担当できるよう、上司や会社側がお客さまの所在地などから考えてくれているようです」(芦田 彩)
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