激動の時代において、不変の価値とは何か。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
キッツの100%子会社で大手黄銅棒メーカーのキッツメタルワークス(本社=長野県茅野市、中嶋孝興社長)は、8月から銅棒の生産を始める。当面は外径25ミリ以上の製品を生産し、その後は段階的にラインアップを拡充。最終的には6ミリから100ミリまで供給できる体制を構築する予定だ。設備投資もサイズ拡充に合わせて下工程を中心に行う方向で検討している。これまで培った伸銅品の技術・ノウハウを活用して新たな事業の柱にしたい考えだ。
銅棒は導電性や熱伝導性、加工性に優れた特長を持ち、電気・電子部品、産業機械、建築設備、自動車関連など多岐にわたる分野に使われている。特に、近年は半導体製造装置や工場設備向けでの需要伸長が目立つ。一方、供給面では三菱マテリアルが先月、銅棒の生産を28年3月末に終えると発表。主な国内メーカーは3社のみとなり、メーカー関係者から「全ての代替需要に応え切れるかは不透明な状況だ」との声も挙がっていた。
こうした中、キッツメタルワークスは設立以来、黄銅棒を中心に培ってきた技術が銅棒にも生かせると判断して参入を決めた。販路は「今後決めていく方針だが、三菱マテリアルの生産終了後の代替需要の捕捉を目指す」(広報担当)。原料調達のルートについてもユーザーから意見を集約しながら構築を進める考えだ。まずは生産機械や電気設備向けなどの需要を取り込み、その後はユーザー認定で時間を要する車載分野でも拡販を図る。従業員は既存ラインから割り振る形で、全体の供給体制への影響は軽微とみる。
今後も黄銅棒を主力とする品種構成は変わらないとしている。ただ、黄銅棒の国内需要は、新規住宅着工件数の長期低迷から主用途先の住宅設備向けが振るわない。日本伸銅協会の統計によると、25年度の国内生産量は新型コロナ禍前の19年度と比べて17%減に落ち込んだ。このため、同社は新たな成長機会を模索していた。

銅棒は導電性や熱伝導性、加工性に優れた特長を持ち、電気・電子部品、産業機械、建築設備、自動車関連など多岐にわたる分野に使われている。特に、近年は半導体製造装置や工場設備向けでの需要伸長が目立つ。一方、供給面では三菱マテリアルが先月、銅棒の生産を28年3月末に終えると発表。主な国内メーカーは3社のみとなり、メーカー関係者から「全ての代替需要に応え切れるかは不透明な状況だ」との声も挙がっていた。
こうした中、キッツメタルワークスは設立以来、黄銅棒を中心に培ってきた技術が銅棒にも生かせると判断して参入を決めた。販路は「今後決めていく方針だが、三菱マテリアルの生産終了後の代替需要の捕捉を目指す」(広報担当)。原料調達のルートについてもユーザーから意見を集約しながら構築を進める考えだ。まずは生産機械や電気設備向けなどの需要を取り込み、その後はユーザー認定で時間を要する車載分野でも拡販を図る。従業員は既存ラインから割り振る形で、全体の供給体制への影響は軽微とみる。
今後も黄銅棒を主力とする品種構成は変わらないとしている。ただ、黄銅棒の国内需要は、新規住宅着工件数の長期低迷から主用途先の住宅設備向けが振るわない。日本伸銅協会の統計によると、25年度の国内生産量は新型コロナ禍前の19年度と比べて17%減に落ち込んだ。このため、同社は新たな成長機会を模索していた。
