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日本製鉄 鉄スクラップ調達 新規格 銅濃度で分類

2026.07.17 / 2 min read
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日本製鉄は革新大型電炉を活用した高級鋼生産のため鉄スクラップの調達方針を刷新する。15日に取引先に伝えた。一次案として銅(Cu)の濃度を基軸に品位を設定する新規格「指定品」を設けるとともに、厚みなど従来の規格を踏襲しながら一部寸法などを見直した「オープン品」の2通りの規格を導入する。従来は厚みが薄いだけで下級スクラップとして扱われてきた鉄スクラップを、トランプエレメント(不純物とされている循環性元素)が少ないという品位面を評価して積極活用する方針。購買体制もこれまでの製鉄所ごとから本社集中購買に変更する計画を持つ。

 新規格の指定品はCu値に応じて、それぞれ新断相当、HS相当として位置付ける。新断相当のCu値は0・07%以下、HS相当のCu値は0・15%以下と規定する。外形寸法基準は長さのみ製鉄所が指定するが、幅、単重、かさ比重、厚さを問わない。日鉄が事前に選別プロセスを確認した上で、指定品として購入する。

 オープン品は従来の厚みなどの規格を踏まえつつ、一部寸法の見直しや追加事項を提示した上で購入する。HS・H1の厚みは6ミリ以上・幅800ミリ以下で、長さは八幡1500ミリ以下、広畑1200ミリ以下など。日本鉄源協会の規格から寸法制約を一部見直したもので、外観検査(寸法)による検定は継続する。

 今後は取引先の意見を聞きながら見直しを進め、2027年上期以降に電炉向け調達規格を確定し、29年下期に予定する九州製鉄所八幡地区と瀬戸内製鉄所広畑地区の電炉稼働に照準を合わせる。28年下期に電炉の改造・再稼働を予定する山口製鉄所(周南)の規格は一部異なるため、別途提示する予定。

 鉄スクラップ加工業者は、自社の加工処理能力や扱う鉄スクラップ母材の種類によって、指定品、オープン品どちらの規格で売るか選べることになる。「H3やH4の下級スクラップでも、銅含有量次第で新断スクラップと同等の価格を提示できる」(同社購買担当者)と話す。日鉄独自の要求で買値にプレミアムが発生する事態は避ける考え。

 日鉄は八幡、広畑、周南で電気炉を1基ずつ新設または再稼働する計画。3拠点の年間生産能力は約290万トン。所要量増に備え、市中鉄スクラップの調達を増やす。

 昨年4月に冷鉄源総合企画部を立ち上げ、DRI(直接還元鉄)を含めた低・脱炭素原料の調達戦略などを加速しており、原料供給者と連携しながら循環型社会の構築に注力する。

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