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アルミ缶プレスに先安観 需給タイト感薄れる 新地金対日割増金も下落

2026.09.15 / 2 min read
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アルミ缶プレス(A)の先安観がくすぶっている。10―12月期のアルミ対日プレミアム(割増金)が下げ含みなことは、アルミ缶の価格を下押す要因になる。7月に大きく下落したアルミ缶だが、今の価格水準に対する割高感はなお強い。需要期を過ぎ、これまでのような需給タイト感にも乏しい。一部のメーカーを除けば、国内メーカーの買い気は後退したまま。労使交渉などの影響で海外メーカーの引き合いにも不透明感が漂っている。

 10―12月期のアルミ対日プレミアムは、生産者の提示額が前四半期より約2割安のため「このままプレミアムが2割安で決着したとしても、アルミ缶はキロ約13円下げ」(メーカー)が見込まれる。プレミアムの下げ幅以上にロンドン金属取引所(LME)アルミ相場が上昇しなければ、外部市況の軟化でアルミ缶プレス(A)の下げがほぼ確実とみられている。

 先安観がくすぶる中では、足元で本格化している10―12月期の使用済みアルミ缶(UBC)入札価格も伸び悩む。UBCの売却量で全国有数を誇る横浜市の11月渡し入札は、平均単価が前月渡しより0・3円安の419・1円だった。「500円を超える高値を付け急落した弱地合い引きずっている」(商社)ためで、横浜市の数日後に行われた千葉市の10―12月渡しは、前四半期より約85円安の415円台にまで値を下げた。

 ただ、415円以上の入札価格は、まだ市中価格の高値に相当する。この先、プレミアムが下落することを考慮すると「400円以下で缶プレス(A)を手当てしなければ高値づかみになりかねない」(二次合金メーカー)と警戒する。

 現在、400円台を底堅く維持する要因の一つがUBCの発生低迷だ。季節的な要因から年間で発生が最も多い時期にもかかわらず、関係者からは「発生が少ない」との声が多く聞かれる。特に、500円近くで落札した入札玉が塩漬けにされているもよう。6月までのアルミスクラップの価格上昇で入札業者はおおむね好決算のため、UBCを売り急ぐ必要がない。

 「中国系がUBCをシュレッダーして輸出している」(関係筋)ことを今夏の発生減の一因と指摘する声もあったが、むしろ直近では「アジアから日本にUBCを売り込む」(複数のメーカー)輸入の動きが警戒されている。労使交渉などで海外メーカーの引き合い鈍化が長引くとみられているためのようだ。近年、海外流出でUBCは常にタイトだっただけに、あるメーカーは「UBCが国内に滞留すれば余剰になる。価格も下がるだろう」とみている。

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