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普通線材市況が上昇気配 二次加工・流通、転嫁に注力

2026.09.16 / 2 min read
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関東・関西両地区で鉄線やくぎなど普通線材製品の市況が上昇ムードを維持している。鉄鋼メーカーによる春からの線材値上げを受け、線材二次加工メーカーや流通は価格転嫁に注力。市況は夏に一段上伸した。ただ、加工賃の改善不足や鉄鋼メーカーによる線材の追加値上げ分は転嫁が遅れている。「このまま値上げ機運を維持して、追加分も浸透させていきたい」(関東地区の二次加工メーカー幹部)と、加工メーカーや流通は秋以降も引き続き転嫁に取り組む姿勢だ。

 線材二次加工メーカーは今年5月以降、トン1万円以上の母材値上げと自社の加工賃や各コスト上昇分を含めて、普通鉄線で同1万5000円以上引き上げるとアナウンス。流通も価格転嫁を進め、地区や品種によって差はあるが、おおむね市中に浸透した。一方で、鉄鋼メーカーは8月出荷分からの同5000―1万円の追加値上げを発表した。加工メーカー各社は第2弾の値上げに取り組み、関西地区の針金メーカーは10月出荷分から同1万円以上の追加値上げを表明した。関係者は「副原料の亜鉛の価格も高止まりしており、価格転嫁をしっかり進めていかなければならない」と危機感を示す。

 金網やボルトメーカーなども値上げに本腰を入れている。「労務費や副資材費、運送費といったコスト上昇分は、これまでの積み残しもある。伸線メーカーの値上げとは別でも上げていかないといけない」(関西地区のボルトメーカー筋)。

 下期以降の需要は、「値上げ前の仮需が夏までに出たため、足元は反動で減少している」(関東地区の二次加工メーカー筋)という。建築関連は、都市部で大型案件の動きが見られるものの、中小案件は依然盛り上がりに欠けている。土木関連は、公共工事で資材高による予算不足や人手不足などで大幅な増加は期待しにくく、フェンス向け鉄線も伸び悩んでいる。「これだけ動きが良くないと、2回目の値上げの仮需は出ないだろう」(同)との見方もある。

 荷動きが振るわない中で、関西地区のある流通の幹部は「秋以降、今年2回目の値上げが始まる。数量の確保は大事だが、これ以上採算を悪化させないためにも、年末から年明けにかけて完遂を目指す」と強い決意で値上げに臨もうとしている。

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