タングステン 需給緩く相場弱もちあい

タングステンは弱もちあいで推移する。指標となる中間原料のＡＰＴ（パラタングステン酸アンモニウム）価格はＷＯ3純分10キロ当たり320ドル前後。8月に小幅に下げたが、値動きに乏しい市況は変わらない。主用途である超硬工具の需給は、世界的な自動車減産の長期化が響き緩んでいる。だが中国の鉱山会社が精鉱価格を堅持しており、ＡＰＴも値崩れを回避している。都内レアメタル商社は「需要は弱いが大きく相場は動かないだろう」と話す。