ステンレス世界需要、１６年に4000万トン突破 オウトクンプＣＥＯが見解

　フィンランドのステンレス大手、オウトクンプのミカ・サイトヴィルタＣＥＯは20日、グローバルにおけるステンレス需要が「2015年に3850万トン、16年には5％増の4060万トンに達する」との見解を示した。ステンレス粗鋼の世界生産量は、14年に初めて4000万トンを突破したが、新たな鋼種の開発や市場開拓などにより、2年遅れで需要がこれに追いつくと予測する。「欧州の在庫調整の進展が後押しするが、中国のGDP成長率の鈍化によりアジア太平洋地域の市場はプレッシャーにさらされるだろう」とした。