2020年1月8日

中国鋼材市況、「条強板弱」基調に変化

「条強板弱」だった中国の鋼材市況の基調が年末年始に変わった。秋に急伸し、熱延を上回っていた異形棒鋼市況が12月に急落。一方で鋼板市況は上昇に転じた。冬場の工事停滞や投資の減速で建設需要は後退。製造業は徐々に持ち直し、鉄鋼生産が環境規制で制限される中、特に鋼板類の市中在庫が減少した。年明けは条鋼・鋼板とも小幅に上がったが、緊迫化する中東情勢を嫌気して先物市場の鋼材価格がジリジリと下がり、現物市況に波及する可能性がある。