2021年8月25日

中国熱延生産、7月に急減 20カ月ぶり前年下回る 政府指示で減産拡大

【上海支局】中国の熱延コイル(中厚広幅帯鋼)の生産量が7月に大きく減り、今年3月以降の最低となった。1455万トンと前年同月比2・1%減り、20カ月ぶりに減少。前月比10・1%減り、2カ月連続減った。CO2削減を目指す政府の指示で鉄鋼企業が生産量を減らしている。8月は減産が広がり、製鉄所の夏季の定期修繕と重なってさらに減る見通し。大雨など天候不順から需要は鈍く、景気の後退懸念も浮上しており、鉄鋼業は需給の調整を図るため秋に減産を続けるとみられ、鋼材輸出の減少につながる見込みだ。

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