2015年1月28日

鉄鋼生産過剰能力問題悪化も OECD鉄鋼委員会

 経済協力開発機構(OECD)の鉄鋼委員会は、鉄鋼生産の過剰能力に関する報告を公表した。現状の投資計画が継続した場合、名目の粗鋼年産能力は2017年までに23億6100万トンと、14年時点から1億2000万トン増える見通しを示した。過剰能力の拡大が収益悪化を招く悪循環が世界の鉄鋼業の深刻な問題に発展しており、とりわけ新たな設備投資や非効率設備の温存に政府が関与する事態を問題視。市場歪曲的な関与が過剰能力の問題を悪化させかねないとし、市場機能を取り戻す必要性を強調した。