2015年2月16日

東京製鉄、4カ月連続全種据置き 3契 「鋼板在庫も改善へ」

 東京製鉄は16日、3月契約分の鋼材販売価格(店売り向け)を全品種で据え置くと発表した。全品種据え置きは4カ月連続となる。今村清志・常務取締役営業本部長は、「品種によっては需給バランスが崩れ、強弱が入り交じる環境下で、足元の在庫状況や荷動き、市況を考慮し、全品種据え置きとした」とコメント。また、「海外マーケットでは一時的ながら鋼板、条鋼ともに市況が大幅に下落しており、厚板や溶融亜鉛めっき鋼板など輸入材への対抗で販価を引き下げるという議論もあったが、輸入は限定的であるほか、国内需要家も在庫調整している状況であり、対策を講じる必要はないと判断した」と説明した。