2016年1月5日

東海カーボン、積極拡大路線から方針転換

 東海カーボンは4日、東京都港区の本社内で賀詞交歓会を催し、取引先や協力会社など約130人が参集した。

 長坂一社長は、「当社を取り巻く環境は年々厳しさを増し、主力のカーボンブラックや黒鉛電極において、安価な中国製品が内外市場を席巻しており、需給インバランスによる市況悪化は好転の兆しを見せず、その他の事業も難問が山積している。技術水準面でも新興国等の猛追を受けており、危機感を覚えずにいられない。現在、新中期経営計画『Tー2018』を策定しているが、キーワードは構造改革であり、従来の積極拡大路線からの方針転換がテーマの1つ。あらゆる意味で従来の体制、戦略からの決別であり、将来のさらなる発展に向けて、一度立ち止まり、足元をしっかりと固める時期に来ている。経営陣、工場従業員、パートに至るまで、私の危機意識を共有した上で、意識改革を行い、聖域を設けず、すべてを抜本的に見直していく覚悟であり、従来同様にご支援、ご厚誼を賜りたい。皆様の期待に応え、信頼の絆を一層強めていける企業に生まれ変わることを約束する」とあいさつした。

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