2016年7月12日

東京薄板市場、大手流通唱え3000円上げ

 東京地区の薄板市場はメーカー値上げを受けた大手流通による唱え上げの動きが本格化してきた。高炉メーカーの値上げが実行段階に移ってきたことに伴うもので、まずは第1ステップとして、小口ユーザーや3次店などに対し、月内にトン当たり3000円の値上げ浸透を目指す。市場では、”需要なき値上げ”に懐疑的な見方も多かったが、高炉メーカーが強気の姿勢を崩さない中、「値上げを回避する余地はない」(扱い筋)として、価格転嫁にかじを切る流れとなっている。