2021年1月25日

全国粗鋼、過去50年の最低に 20年16%減8319万トン

 2020年の全国粗鋼生産量は8319万3900トンと前年比16・2%減り、1970年以降、過去50年の最低となった。8000万トン台は09年以来。2年連続で1億トンを割った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で年前半に需要が急減し、日本製鉄とJFEスチールが高炉の一時休止に踏み切るなど鉄鋼各社が大幅な減産を余儀なくされた。年後半に需要の回復を受けて増産に転じ、21年は国内外の市場の戻りでなお増えるものの、コロナ前の水準にはとどかないとの見方が大勢だ。