2021年9月14日

東京製鉄 10契販価 7カ月ぶり全種据え置き

東京製鉄は14日、10月契約分の鋼材販売価格(店売り向け)を全品種で据え置くと発表した。全品種据え置きは3月契約分以来7カ月ぶり。会見した今村清志常務取締役営業本部長は、「海外市場は米国を除いて調整局面に入っており、商いは薄く、市況も下落傾向にある。国内は薄板母材の建材類でマーケットに品薄感が広がり、中小建築案件を中心に工事の進ちょく遅れが生じ、市中の荷動きは回復途上。薄板類は自動車減産の影響が予測できず、またアジア市況で安値が見られる中で今後、輸入材の動向を注視する必要がある。この環境下、当社を含めた国内メーカーの製品値上げ分が市場に完全に浸透し切っておらず、国内外の需給環境がどのように展開するかを見極めるため、全品種で販価を据え置く」とコメント。

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