2020年11月17日

「未来へ 見出す活路」特殊鋼流通で進む事業承継 後継者難の「今が好機」 エリア・業容拡大容易に 国内需要が縮小する中、生き残るための新たな事業戦略が求められている

企業の事業承継の解決に向けた取り組みが待ったなしの状況を迎えている。経営者の高齢化や後継者難から廃業の加速が懸念されているからだ。帝国データバンクの調査によると、後継者の不在や事業承継の失敗による「後継者難」を理由とした倒産は2020年4―7月だけで169件と前年の同時期を大幅に上回った。うち1割は、新型コロナウイルスの影響で資金繰りが悪化し、事業継続を断念していた。