2022年5月26日

日本の特殊鋼/世界に誇る技術の粋/(8)/特殊鋼メーカートップに聞く/三菱製鋼・佐藤基行社長/軸受鋼の高品質化に注力



――三菱製鋼の強みをどう捉えているか。

「わが国最古のばねメーカー・東京スプリング製作所として創業し、紡績機械用の小さなばねを作ることから当社の歴史が始まった。当時、ばねの材料は欧州からの輸入が中心。第一次世界大戦が始まると、材料入手が困難になり、生産活動を続けるために自社で特殊鋼を生産するようになった。部品メーカーが素材調達に困って、特殊鋼生産に乗り出した起源があり、100年以上も前から需要家側に立った素材づくりに取り組んできたDNAが今も脈々と流れている。これが当社の強みで、これまで素材から製品までをつくる一貫メーカーとして歩んできた。1994年にはMSR(三菱製鋼室蘭特殊鋼)が設立され、日本製鉄と共同運営する北海製鉄から供給される高炉溶銑を使用して特殊鋼製品を手掛けている点も大きな特徴といえる」





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