2022年5月30日

日本の特殊鋼/世界に誇る技術の粋/(9)/特殊鋼メーカートップに聞く/日本高周波鋼業 藤井晃二社長/CNへの設備更新着々

――どの点が日本高周波鋼業の強みか。

「当社は1935年に発明された砂鉄から直接、鋼を精錬する『高周波電撃精錬法』を社名の由来とし、37年に北陸の地で操業を開始して以来、国内産業の発展とともに軸受鋼の供給で成長を続け、以降は培ってきた溶鋼清浄化精錬技術や伸線二次加工技術によって工具鋼と特殊合金、軸受鋼の3分野で企業基盤を確立した。富山製造所の1ミルで製鋼から伸線、熱処理を含めた二次加工までを一貫して手掛けるのが特長で、数トン単位の小ロット対応が可能である。規格鋼種にとどまらず、耐熱性や耐食性、靭性や加工性など優れた特性を持つ独自製品を需要家に提供。グループ会社には鋳鉄を生産する高周波鋳造、精密金型や特殊工具を手掛ける高周波精密があり、幅広く展開している」




 

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