日本冶金、高機能材厚板生産委託 ＮＳＳＣに

　日本冶金工業は13日、新日鉄住金ステンレス（ＮＳＳＣ）への高機能材厚板の委託生産を開始したと発表した。これまで自社設備では限界があった、2メートル以上の超広幅高機能材厚板の熱間圧延工程を、ＮＳＳＣ八幡製造所に委託する。これで最大板幅3・5メートルまで製造可能範囲が拡大する。従来、スペシャルメタルなど欧米メーカーしか手掛けられなかった、板幅2メートル以上の高機能材厚板の市場で展開。オイル・アンド・ガス製造プラントや化学プラントなどエネルギー、環境や水処理分野で需要の伸びをとらえる。2016年度をメドに板幅2メートル以上の高機能材で月産500トンを目指し、同社の高機能材全体の生産量を現状の2500トンから3000トンレベルに拡大する。