東南ア鉄鋼協会・コーラ会長、中国で輸入増の苦境訴え「市場の成長、享受できず」

　東南アジア鉄鋼協会のロベルト・コーラ会長は、「アセアンの中国製鋼材の輸入量が2015年に3188万トンと前年比33％増え、アセアン域内の鉄鋼設備の稼働率が37％に低下した」と安価な中国材との競争に苦しむ実態を24日開催の第14回鋼材市場・貿易国際会議（広東省佛山市）で訴えた。アセアンの鉄鋼需要は15年に7000万トンと過去最高を記録したが、「市場の成長を鉄鋼企業が享受できない」（同）状態が続いている。