2025年8月29日
大手伸銅メーカーの三井住友金属鉱山伸銅(本社=埼玉県上尾市、加藤和照社長)では独自開発した高導電銅合金「PTC」の販売が伸びている。自動車用インバーター部品向けなどの需要拡大に伴い、受注量が従来比で3―4割増えた向け先もある。優れたリサイクル性がユーザーから評価され、カーボンニュートラル化で高まる環境ニーズを捕捉して拡販。高強度と耐熱性を兼ね備えた看板商品「SNDC」とともに需要は堅調だ。
PTCは銅に微量の鉄とリンを添加した合金で、タフピッチ銅の代替品として約20年前から販売している。酸素含有量はおおむね40―90ppm、導電率が95%IACS以上になる。耐水素脆性に優れるほか、導電性はタフピッチ銅と比べて遜色ない性能を持つ。はんだ付け性も同等以上で、無鉛はんだに対して良好なはんだ濡れ性を確保する。用途先はヒューズや車載用スイッチ向けなどで、特に足元ではxEV用リチウムイオン電池、インバーターなどに使われるバスバー向け材料としての需要が伸びている。



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PTCは銅に微量の鉄とリンを添加した合金で、タフピッチ銅の代替品として約20年前から販売している。酸素含有量はおおむね40―90ppm、導電率が95%IACS以上になる。耐水素脆性に優れるほか、導電性はタフピッチ銅と比べて遜色ない性能を持つ。はんだ付け性も同等以上で、無鉛はんだに対して良好なはんだ濡れ性を確保する。用途先はヒューズや車載用スイッチ向けなどで、特に足元ではxEV用リチウムイオン電池、インバーターなどに使われるバスバー向け材料としての需要が伸びている。



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