鉄スクラップ、関東輸出価格1640円高 下げ市況に影響も

　関東鉄源協同組合（理事長＝渡辺淳・丸和商事社長）が9日実施した、鉄スクラップ輸出入札（3月契約分）の平均落札価格（Ｈ2）は、ＦＡＳトン3万2482円と、前回（2月9日実施）より1640円高となった。

　関東地区の鉄スクラップ市況に下げムードが濃くなる中で、現行の地場炉前と同値圏内の比較的高値の落札結果となったことで、「市況の下げ速度を緩やかにするのでは」（渡辺理事長）と指摘される。落札数量は2万5000トン（前回1万8000トン）。船積み期限は5月15日。