2014年11月25日

方向性電磁鋼板 欧米輸出商談 高炉、大幅値上げ決着へ

 日本高炉メーカーと欧米の大手重電・トランスコアメーカーが進めている来年上期(1―6月)積みの方向性電磁鋼板(GO)の輸出商談が大詰めを迎えてきた。今年下期に続く日本ミルの値上げ姿勢に、欧米重電側はトランス事業の不採算を理由に値上げ幅の抑制を求めているが、来年7月からのEU域内での規制強化をはじめ、世界的に環境規制が強まっていることを受け、レーザー使用の薄手材(板厚0・3ミリ以下)の需給はタイト化の様相を強めるばかり。他のユーザーとは1トン当たり200―350ドルの値上げで決着し始めており、来週にも大幅値上げでまとまる公算が大きい。