2023年10月6日

8月輸入薄板3品価格 3200円下落 入着量31万トンに増

8月の輸入薄板3品の入着量は前月比2万2000トン増の約31万3000トンとなった。2019年12月の31万2000トン以来の高水準で、中国からの輸出増加に起因するアジア市況の低迷などから、ジワリと増加している。

増加しているのは熱延黒皮、冷延、GA鋼板などで、関係者からは自動車ひも付きにおける韓国材、建材・店売り分野での中国材などの動向が懸念されており、日本製鉄は「中国メーカーの輸出強化の動きが顕在化しつつあり、輸入材の動向には強い関心を持って注視している」とコメント、警戒感を一段と強めている。

また、8月の入着価格(3品平均)は前月比3200円安と再び下落した。円安が進む中での下落となったことで、国内市況のかく乱要因になるとの見方が広がってきている。

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