普通鋼電炉8社経常増益 前期 異形棒中心に値上げ浸透 今期、9社が減益予想

普通鋼電炉メーカー12社（連結9社、非連結3社）の2024年3月期決算が10日出そろい、8社が経常増益だった。異形棒鋼を中心に製品値上げが浸透する一方で、電炉主原料となる鉄スクラップがトン5万円台の高値ながら価格が安定したことも功を奏した。ただ、25年3月期は業績予想を公表した10社中9社が経常減益を見込む。国内では鋼材需要の低迷が長引いている上に電力値上げや賃上げ、物流の2024年問題への対応に伴う輸送費の上昇などで大幅にコストが増える。