2022年11月10日

TASS 台湾・高雄から循環経済を世界へ/高雄企業の脱炭素

高雄を中心とする台湾南部は重工業の集積地として発展してきた歴史を持つ。近年では半導体産業が一段と成長を遂げており、環境規制や資源高で循環経済や脱炭素などの取り組みが不可欠になっている。高雄エリアで事業を展開する製造業各社は蓄積してきた確かな技術を有し、省エネや脱炭素に関する技術を生み出してきている。その動きの一つとして高雄エリアの中小企業8社が「ESG炭素削減連盟」を設立。共同で多様な側面から産業界の二酸化炭素削減に動き始めており、台湾で注目を集めている。加盟8社を紹介する。

殷聖節能●浦(●は、石の下に水)

2003年に台湾で初めてプラスチックポンプ(口径25―250ミリ)を設計・開発し、高い技術力を誇る。同社の製品はEUの厳しい基準をクリアし、高い省エネと二酸化炭素排出削減の効果を有する。台湾の公的研究機関、金属工業研究発展センターの認証も受け、高い品質を証明している。

自社で実験室や分析器などを有し、独自の研究開発能力が特徴だ。ユーザーの要求に応じたカスタマイズやポンプラインの診断も可能で、それに伴うダクトやポンプの最適設計や省エネ化を図る技術なども保有する。

能揚興業

エアロスゼロのボール弁式自動排水器「Super Trap」で、省エネルギー化をユーザーに提供する。同器は使用量に合わせて圧縮回転を制御でき、最適なエネルギー効率で省エネ効果を得ることができるなどの特徴を持つ。

防水タンクの材料にはステンレスを採用。腐食せず高い耐久性を持つ。シンプル構造で故障しにくく、長寿命が期待できる。中国鋼鉄やTSMCなど世界的企業での採用実績を持つ。

太丞

工場で用いる冷却水塔の設計から開発まで一貫して手掛ける。資材に樹脂を用いて設備の軽量化や省エネを実現。IT産業から金属産業、石油産業など幅広い分野で用いられている。

冷却水の蒸発を抑え、貴重な水資源を保護するグリーン冷却塔の開発にも注力。データを用いて分析し、性能を保ちながら冷却水塔の改善を可能にしている。

亨創科技

2006年に設立し、太陽光発電などのグリーンエネルギーをはじめ、インテリジェントビル、通信システムなどに特化して事業を推進している。台北、台中、台南、高雄に拠点を持ち、台湾全土で施工が可能だ。

東芝現地子会社など日系大手企業からも引き合いがあるなど豊富な実績を有しており、台湾に拠点を持つ工場に最適なグリーンエネルギーの供給可能な特徴を有する。

恩泉照明科技

高い省エネ効果を持ったLED照明を開発し、TSMCなど台湾を代表する大手企業や病院、コストコなどの大型量販店にも採用された豊富な実績を有する。

同社のLED製品を用いることで、既存のLED照明と比較して40%の省エネ効果が期待できる。また、工場などでの設置についても、適切な場所を選んで設置することが可能だ。

森泉科技

一般用から工業用まで幅広く水関連の事業を手掛ける。米国で認定を受けた濾過システムなどを取り扱い、きれいで安全な水の供給に貢献している。

水を濾過するために化学薬品を使用することをせず、物理的な手法での浄化を進めている。そのため汚水が生じることなく美しい水を保つことができるなど、貴重な水資源の節約につなげている。

詮茂能源科技

建築物のエネルギー節減に寄与する企業で、空調の省エネ化技術に定評を持つ。ベテラン技術者を多く揃え、プロフェッショナルな技術力を背景に、豊富な実績と経験を有している。

空調の省エネ化を積極的に推進することで、ESGの実現に向けたユーザーの取り組みを積極的にサポートすることが可能で、強く環境への貢献をアピールしている。

源達機電科技

1993年設立の機械設備メーカーでインド、中国、ベトナム、タイ、インドネシアなどさまざまな地域に拠点を設け事業を展開している。特に金属や電力、石油、化学など重工業分野を得意とする。

近年では省エネ効果が高い機械設備のラインナップを拡充し、数多くの特許なども取得。ポンプやファンなどの機械設備では、従来のマグネットカップリングよりも高性能な製品を開発し、省エネ効果を高めた。
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