2月全国粗鋼8.5％減640万トン 自動車向け需要低調

　 全国粗鋼生産量は2月に640万トンと前年同月比8・5％減り、12カ月連続減少した。自動車分野の需要は日系車の海外生産の不振から依然低調。造船は堅調だが産機・電機は外需の減少が続く。建設分野の人手不足などによる需要の減少傾向は建築・土木とも変わらない。米国による鉄鋼や自動車の関税引き上げの影響が懸念され、粗鋼は新年度前半も低水準にとどまりかねない。2024年4月からの合計は7574万トンと前年同期比4・9％減り、通年は3年連続の8000万トン台となる見通しだ。