ＵＯ大径管、海外市況３割下落 プロジェクト延期が増加

　世界同時不況によって、天然ガスパイプラインプロジェクトの延期・入札見直しが相次いでおり、ラインパイプ用ＵＯ大径管の需要が大幅に減少し、海外市況が急速に下落している。

　関係者によると、ＡＰＩ（米国石油協会）規格の強度グレードＸ65（外径30―48インチベース、ノンサワータイプ）では、ＦＯＢ（本船渡し条件）で１２００―１３００ドルと、前年度比５００―６００ドルダウン。需要減退で今後、受注競争が激しくなる見通しで、市況底入れにはしばらく時間がかかりそうだ。