中国 鋼材市況、上昇力鈍化

　中国の鋼材市況の上昇力が鈍ってきた。9月第2週の熱延コイル市況はトン3800元（約6万1600円、3ミリ厚・増値税込み）と前週比0・6％安で5週ぶりに下落。中厚板と線材は3週連続下落した。政府の不動産投資抑制策などから実需に大きな変化がなく、一方で鋼材の供給過剰が続いている。秋の需要期を迎え、冷延薄板など上がり続ける製品もあり、大手メーカーの10月値上げが刺激となる可能性がある。