銅建値４万円上げ77万円、亜鉛1・5万円上げ、鉛は据え置き

　日鉱金属は１日、４月積み銅建値をトン４万円引き上げ77万円に改定したと発表した。海外相場高と円安進行を反映して、１月前半の年初来高値を更新。３月平均より５万７８００円高いスタートとなった。77万円の建値は２００８年９月末以来１年６カ月ぶりの高値水準となる。

　三菱マテリアルは１日、４月積み鉛建値を３月積み最終値から据え置き、トン24万３０００円にすると発表した。銅、ニッケルなどが年初来高値圏へ高騰する中で、鉛は需要低迷から上値の重たい展開が続いているため。

　三井金属は１日、４月積み亜鉛建値を３月積み最終値からトン１万５０００円引き上げ26万５０００円に改定したと発表した。指標となるＬＭＥ亜鉛現物相場が堅調に推移していることは反映。円安ドル高進行も亜鉛地金の輸入採算値を押し上げた。