日本産鉄スクラップ 東アジアが価格引上げ

　東アジア鉄鋼メーカーからの日本産鉄スクラップ輸入オファー価格が小幅上昇した。国内商社によると、韓国向け価格（Ｈ２）は前週比３００―７００円高のＦＯＢトン１万８５００―１万８９００円前後。中国は韓国を上回るＦＯＢトン１万９５００円前後にオファー価格を引き上げている。

　韓国鉄鋼メーカーは、国内鉄スクラップ価格よりも安い日本産を底値圏で手当てするためにオファー数量を増加。ロシアが４月より、極東地区の鉄スクラップ船積み輸出港をカムチャツカ港のみとする事実上の禁輸措置を取ることも影響しているとみられる。