フェロクロム 欧州、17％上げ決着

　ステンレスメーカーの4―6月積みフェロクロムの調達価格交渉が、欧州で決着したようだ。日本のステンレスメーカー、商社など業界関係者によると、欧州向け価格は1―3月比17・4％高と、4四半期ぶりの値上げで決まった。主要生産国の南アフリカの電力不足、クロムの大幅減産による需給改善が、日本勢の想定を上回る値上げにつながったようだ。

　欧州に比べてアジアは需給環境が異なるとする日本勢は、大幅値上げに抵抗感が強いものの、同様に決まる運び。クロム分18％のステンレス鋼種でトン約6600円の値上がり要因になり、今後製品価格にも影響しそうだ。