鉄鋼輸出、1－6月高水準2059万トン

　財務省が25日発表した貿易統計によると、今年上半期（1―6月）の鉄鋼輸出量は2058万5000万トン、前年同期比3・6％減だった。2月下旬から日本ミルの主力とするアジア市況が上昇したこと、自動車を中心に昨年のタイ洪水影響からの回復が急ピッチで進んだことなどを背景に、年率4000万トンを上回る高い水準。ただ5月以降、中国経済の減速が強まる中、ミル増産による供給過剰で、先行きの輸出市場でのミル間競争は一段と激しくなることが予想される。