新日鉄住金ステンレス、Ｎｉ系冷薄1.5万円上げ

　新日鉄住金ステンレス（ＮＳＳＣ）は6日、国内店売り向け冷延薄板および厚中板の3月契約価格について、ニッケル系冷薄と厚中板を現行比トン1万5000円、クロム系冷薄を同1万円引き上げると発表した。2月のニッケル平均価格の上昇に加え為替が前月比4円近く円安となったため、アロイ価格を引き上げる。クロム系は鉄鉱石価格などの値上がりを受け、ベース価格を引き上げる。ニッケル系は3カ月連続、クロム系は2カ月連続の値上げ。足元、ニッケル価格が弱含んでいるが、4月契約では3月価格を維持したい考え。