異形棒市況、小幅下落５万5000円に 関西流通の安値対応増

　関西地区の異形棒鋼市況は安値寄りの展開となっており、トン当たり5万5000円（トン当たり、ベースサイズ、直送）どころに値下がりした。

　メーカー値上げ分の価格転嫁が、流通の思惑通りに進まないまま、市況は横ばいで推移してきたが、6月に入って以降、流通の一部安値対応が目に付く状況になり、市況は2月下旬以来約4カ月ぶりに5万5000円（同）に下落した。要因については、新規成約が少ない状況に焦りを感じた流通が、安値対応して成約を確保しようとするケースが増加したことなどが挙げられる。また「メーカー同士のシェア争いを背景とした、過剰生産の影響を受け、流通がメーカーの裏付けなしに価格を突っ込んだ」（流通筋）とみる向きもある。