特殊鋼５社 全社増収も４社経常減益

　特殊鋼メーカー5社の2014年4―9月期連結決算が31日出そろい、特殊鋼鋼材需要の回復に伴って全社が増収となったものの、日本高周波鋼業を除く4社が経常減益となった。ニッケル価格の上昇に加え、燃料コストが大幅に増加したためで、3月期通期でも上期同様、燃料コストは経営に重くのしかかる。各社、販売数量の拡大、品種の内容構成をより高付加価値シフトするなどで吸収を図る。通期は直近に公表した業績予想では、大同特殊鋼が下方修正を余儀なくされたが、三菱製鋼、日本高周波の2社がそれぞれ上方修正した。