2023年2月21日

製造業で進む調達業務のDX 樫山工業、図面を活用 類似検索で時間短縮

 製造業でDX(デジタル・トランスフォーメーション)の取り組みが加速する中、調達業務でも業務効率化や原価低減などを実現する事例が出てきている。半導体の製造に欠かせない「ドライ真空ポンプ」で世界トップクラスのシェアを持つ樫山工業(本社=長野県佐久市、樫山彰史社長)は昨秋、調達部門と設計部門にキャディ(加藤勇志郎社長)が開発した”図面データ活用クラウド”を導入し、過去の図面を容易に活用できる環境を整えた。調達業務では図面探索の省力化によるリードタイム短縮や見積もり適正化による調達コスト低減、設計業務では製図の工数削減といった成果を引き出している。