8月生産 全国粗鋼700万トン割れ、6カ月連続減

全国粗鋼生産量は8月に687万トンと前年同月比3・9％減り、6カ月連続減少した。半年ぶりに700万トンを割り、日数の少ない2月を下回った。人手不足が構造的に続き、建設分野の需要は土木がやや上向くも建築は低迷。自動車生産は徐々に回復しているものの水準はなお低く、建機・産機も輸出の不振が響く。中国の大量鋼材輸出の影響で高炉各社は鋼材輸出を抑え、国内外向けともに生産を減らしており、電炉各社も需要に合わせて生産調整を続けている。