2020年7月10日

「未来へ見出す活路 鉄鋼・非鉄産業 次世代への展望」 経済産業事務次官 安藤久佳氏 世界需要捉える経営を 高付加価値、価格に反映へ

新型コロナウイルス感染拡大で鉄鋼、金属産業は需要急減など大きな変化に直面する。コロナを機に日本の製造業の課題を浮き彫りにする面もあるという。旧鉄鋼課長も務めた安藤久佳・経済産業事務次官に日本の産業、製造業の課題や期待を語ってもらった。

――製造業、金属産業の課題と展望を。

「立場を棚に上げて言うと、日本の製造業の世界的な位置付けは、鉄鋼、金属関係に限らないが、相対的に下がっている。時価総額で15年前と比べたトップ50社というような判断の尺度がある。