2021年4月9日

山一ハガネ 特殊表面処理に進出へ CNTで撥水・放熱技術

大手特殊鋼専門商社の山一ハガネ(本社=名古屋市緑区、寺西基治社長)は、来春をめどに特殊表面処理事業に進出する。同社は産官学連携で、カーボンナノチューブ(CNT)を使用した処理液を開発。金属に、撥水や放熱に優れた特殊な表面処理ができる基幹技術(特許申請中)を実用化した。エアコンの熱交換器への応用で、ラボの測定で使用電力を3割抑制できる結果を得ており、「CAST(カーボンナノチューブ・アディド・サーフェイス・トリートメント)事業」として将来の柱事業の一つに位置付け、関連市場への供給開始後、3年で30億円規模の売り上げを目指す考えだ。







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