鉄鋼5団体 不当廉売関税の迂回防止 早期制度創設 政府に要望

日本鉄鋼連盟、特殊鋼倶楽部、ステンレス協会、線材製品協会、普通鋼電炉工業会の鉄鋼5団体は18日、不当廉売関税にかかる迂回防止制度の早期創設を政府に連名で同日付で要望したと発表した。政府は7月にニッケル系ステンレス冷延鋼板、8月に溶融亜鉛めっき鋼板のアンチダンピング調査を開始したが、課税措置が決定しても第三国を経由して輸出する「第三国迂回」などの迂回行為によって同措置の効果が損なわれる可能性がある。他の鋼材での活用も想定し通商措置の実効性を高めるため、迂回防止制度創設と通商措置に関する調査体制の拡充を求め、制度の設計・創設に向けて協力していく考えを示した。